クローン関連、細胞関連実験受託True STABLE Cell 作製

本サービスは人工染色体HACとかずさDNA研究所の新規部位特異的組換え酵素システム(VloxP-SloxPテクノロジー)、およびプロメガ社のHiBiT技術を応用した新しい作製法による安定発現細胞作製サービス(True STABLE Cell)です。

特徴

  • 実験クオリティー大幅アップ:細胞に影響を与えない人工染色体上の定位置に目的遺伝子を1コピーのみ導入するため、より正確に細胞本来の発現および表現型の比較が可能。
    (ゲノムを傷つけることなく、挿入位置が明確であり、1コピーのみ導入するためにプロモーター依存的な状態を観測できます)
  • 柔軟で効率的な導入法:新規の部位特異的組み換え法による正確かつ効率的な導入。
    (異なる遺伝子を並列的に導入するクローン作製やダブルステイブルなど複数個の遺伝子導入も効率的に作製可能です)
  • より手軽な安定発現株作製:かずさDNA研究所およびプロメガ社のテクノロジーによる作業工程の効率化
    (従来法と比較しても導入効率、発現安定性、コスト、納期の面において優れています)
nanobret-nanobit-01
安定発現株細胞作製参考価格表
受託サービス名 細胞 納期 参考価格(¥)
アカデミア 企業
TrueSTABLE Cell 作製サービス
(Target Insertion)
(A) HEK293 2カ月~ 600,000〜 1,000,000〜
(B)お客様ご提供の細胞(汎用培養細胞の場合) 3.5カ月~ 1,400,000〜 1,800,000~
安定発現細胞作製サービス
(Random integration:従来の安定発現株作製法による)
(C) HEK293 3.5カ月~ 800,000〜 1,200,000〜
(D) お客様ご提供の細胞(汎用培養細胞の場合) 3.5カ月~ お問い合わせ お問い合わせ
True STABLE Cellと従来法の比較
特長 従来法(プラスミドベクターを使用する場合) 新導入法 (TrueSTABLE Cell)
導入 導入部位 ゲノム(ランダムに挿入される) HAC (HAC 上の定位置に挿入[挿入力セット])
導入コピー数(細胞あたり1種類の遺伝子について) コピー数の制御は困難(各クローンによりバラバラ)
※過剰発現で相胞毒性を持つタンパク質の場合、発現株が得られない可能性もある。
1コピー
導入可能サイズ 10 Kb 程度 数 100kb程度(移動元に依存:プラスミド・BACクローン)
作業効率 形質転換効率が低い(薬剤選択、大量のスクリーニングが必要) 新規 IoxPによりシステマチック(複数種の安定発現株作製も容易)
発現量 コピー数・挿入部位に依存 一定(プロモーターに依存)
発現の安定性 不安定(挿入部位による発現抑制を受ける場合がある)
※クロマチン構造変化による発現抑制を受ける場合がある
安定(プロモーターの性質を維持)
※HAC が宿主染色体と同程度に細胞中で安定である。
樹立に要する時間 3~4ヶ月程度 1.5ヶ月程度
オプション
受託サービス名 納期 参考価格(¥)
セルベース解析:プロメガの HiBiT、NanoLuc®、HaloTag®などのレポーターの定量、
NanoBRET®および NanoBiT®PPI 解析やpmirGLOを用いた miRNA活性測定
お問い合わせ お問い合わせ

作製した安定発現株細胞について、プロメガ社の検出タグを用いた各種セルベース解析についても承ります。

<作製受託例:HEK293へ目的遺伝子をTrue STABLE Cellにて作製>

  • 作業内容
    ①HACを含むHEK293へ目的遺伝子を導入
    (※目的遺伝子(ORF)は材料としてご提供ください。Flexi ORF Cloneより別途購入も可能です)
    ② HACを含むHEK293での目的遺伝子発現確認
    (※HiBiT、NanoLuc、HaloTagなどプロメガ社の検出タグを用いた発現確認の場合、作業代および試薬代は料金に含まれます)
  • 納品物
    ①目的遺伝子を導入したHEK293 最低3クローン(各1×106個細胞)
    ②発現解析データ