クローン関連、細胞関連実験受託(Flexi ORF Clone)Flexi HaloTagタイプ

タンパク質発現からイメージングまでHaloタグを利用した包括的な実験を進めたい方におすすめ。HaloTagは真性細菌(Rhodococcus rhodochrous)由来のハロアルカン脱ハロゲン酵素(DhaA)に改変を加えて作製した分子量33kDaの酵素タグです。活性中心付近でクロロアルキル鎖をもつ低分子リガンドと迅速かつ特異的に共有結合し、反応後にリガンドは解離しません。蛍光種や細胞透過性、スペーサーの長さ、担体などの様々な機能性HaloTagリガンドを組み合わせることで、コンストラクトを変えずにタンパク質精製や生細胞イメージングなど幅広いタンパク質解析を実施することが可能です。

HaloTag® テクノロジー


由来
真性細菌Rhodococcus rhodochrous由来のハロアルカン脱ハロゲン酵素(DhaA)に改変を加えて作製。

活性中心付近でクロロアルキル鎖をもつ低分子リガンドと迅速・特異的に共有結合し、反応後リガンドは解離しません。蛍光種や細胞透過性、スペーサーの長さ、担体などの異なる様々な機能性リガンドを取り揃えており、コンストラクトを変えずに精製や生細胞イメージングなど幅広いタンパク質解析が実施できます。

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Flexi HaloTagタイプの特長

  • 大腸菌タンパク質発現における発現量および可溶性の向上
  • 機能性HaloTagリガンドを変えるだけでコンストラクトを変更せずに幅広いタンパク質解析が可能
  • N末端融合/C末端融合のどちらでも選択可能

アプリケーション例

  • タンパク質の高発現量化および可溶化
  • タンパク質発現および精製
  • タンパク質間相互作用解析(プルダウンアッセイ)
  • ウエスタンブロッティング
  • 標的タンパク質の生細胞蛍光イメージング
  • タンパク質-タンパク質相互作用解析(NanoBRET)

発現融合タンパク質の可溶性比較

難溶性タンパク質を含む100種類のタンパク質の中で可溶性タンパク質として回収された割合を示す。
(high solubility > 100µg/ml, medium solubility < 100ug/ml)

p65-HaloTagタンパク質を発現し、HaloTag TMR Ligandで標識した細胞の固定後のイメージング

Panel A : TMR蛍光。
Panel B : Alexa Fluor-488蛍光。
Panel C : Alexa Fluor-488およびTMR蛍光および透過光のオーバーレイ。
Panel D : Alexa Fluor-488およびTMR蛍光のオーバーレイ。